金田一少年新作 犯人たちの事件簿(3) 金田一37歳の事件簿(1) 購入 [漫画]

スピンオフ作品 犯人たちの事件簿3巻と
金田一中年の事件簿が出ていたので購入。

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犯人たちの~はいつも通りのノリで
あいかわらず面白かった。
ただ、どうしたってワンパターンになるし
話の変化も付けづらいので
(良い話とかシリアスな話にはできないしw)
さすがに3巻となると若干マンネリ感がなくもない。

ずさんなトリックにつっこみいれて茶化す、みたいな側面もあるので
対象が初期エピソードに偏るのも変化に乏しくなる原因だろうか。
(あまり最近のエピソードをとりあげると原作者に角が立ちそう)

ただ、そういう意味では今回収録の「仏蘭西銀貨殺人事件」は
オリジナルからしてすげー話だったんだな、という再発見があってよかった。

「37歳の事件簿」の方は、
てっきり、スピンオフの一発ギャグ作品かと思ったら、普通に金田一だった。
普通に殺人事件起こって普通に推理する、いつもの金田一。
いつも通りの面白さ。

というか、普通に金田一すぎて
せっかくの37歳という設定が活きていないような。
絵的には、もう少年時代そのままの顔なので
これは意図的に描き替えてないんだろうな、と思った。
これは、こっちも、別に老けた金田一を見たいわけじゃないし全然アリ。

ただ、ここまで大胆な事やるなら、
もう、性格も全然変わってしまって、すっかり落ち着いた常識人みたいになった金田一が
殺人事件に遭遇したことを切っ掛けに、
本来の狂犬ぶりを取り戻し活き活きと活躍揮する、みたいな話が良かった。
本作では、良くも悪くも少年のまますぎる。

金田一の、

昔だったら立場考えずにズバっと言えてたのになぁ~ン

みたいなギャグは面白かったけど。

あと、序盤で、オリジンでは封印されたエロ描写があったので
(ただのサービスカットだと思うけど、実は深い意味のある伏線だったりしたら熱い)
これは、青年誌なのを良い事に、いままでにないグロ表現でも来るか、と身構えたが
今回、むしろあっさり目の描写、というか死因だったので肩透かしだったw

気になったのが、これがパラレルワールド的なものという明言がないので
正史とすると、これに出てくるキャラは
本編での死亡退場はありませんよ、という太鼓判になってしまうので
隙あらばレギュラーキャラすら殺害、というスリルがなくなるのは残念。
できれば、完結時に夢落ち的な予防線張ってほしいところだが、それはそれで興ざめっていうか…


金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿(3) (講談社コミックス)

金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿(3) (講談社コミックス)

  • 作者: 船津 紳平
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/06/15
  • メディア: コミック


妙に薄く、今まで3エピソード収録だったのが2エピソードだったのが残念。
分厚くなっても良いから3つ収録してほしかった。


金田一37歳の事件簿(1) (イブニングKC)

金田一37歳の事件簿(1) (イブニングKC)

  • 作者: さとう ふみや
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/06/15
  • メディア: コミック


新ヒロイン出して、ワトソン美雪のマンネリ打破も目的だったのかな、と思ったけど
その新ヒロインが犯人の可能性もあり、油断が許されないのが金田一。
続きが楽しみである。


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