シン・仮面ライダー 感想 [映画]

シン・仮面ライダー ネタバレありの感想。

公開3日目、IMAXの映画館で視聴。
子供率1%、年齢層高め、かつ席空き目で
シン・ウルトラマンとは明らかに客層、人気の差を感じた。

感想としては、シンゴジラほどハマれなかったけどシンウルトラマンよりは面白かった。

戦闘アクションが格好良くて、かつ尺、回数的にも満足。
開幕から、水星の魔女も真っ青の出血描写連打で
仮面ライダー+大人向け=残虐描写
というのは、実は逆に安易なのでは、と思ったりもしたんだけど
(アマゾンズとかBLACK SUNとか)
ここまで徹底されるとスッキリする。
ゴア描写+ライダーらしいスタイリッシュな動きで
今までにない迫力を醸し出していた。
こんなライダーバトルが観たかった。

ただ、1号VS2号の空中戦だけ、出来の悪いドラゴンボールみたいな演出で
(しかもちょっとしつこい)
そこだけ残念だった。

事前に見たときはちょっと地味だな、と思ったスーツは
控え目なアレンジの中に、メカニカルな格好良さがあってよかった。

古臭いSE(不安あおる系)やオリジンをリメイクしたBGMもよかった。

ストーリー的には、終盤プラーナからみでいきなりスピリチュアルな感じになって
監督の中の、悪い庵野が出たか、という気もしつつ
観客もそれを望んでる気もするのでいいかな、と思った。
けど、ラスト、ルリ子の魂は安全なところに移した、とか
そんな簡単にできる感じ?と驚いた。

13人偽ライダーが、先に一文字が離脱したせいで12人になってて
しかも、その一文字が仲間だったおかげで本郷生還、という
原作(本郷が13人ライダーに惨殺される)からの改変は
スパロボ的な、IFルート味があってよかった。
個人的にも、直前に原作の電子版買って読んだのが活きた。


3/30追記

と思ったら、映画のニセライダー11人だったらしい。
暗くて正確な数確認出来なくて間違えた。
だが私は謝らない。

しかし、原作を考えたら12人になりそうなもんだけど
きっと何か意味あったのだろう。

追記終わり


4/2追記

…と書いていたが、そもそも漫画版のショッカーライダーが
もとから12人だったワナ。
これなら、一文字が抜けて11人という計算も合う。

というわけで、大前提からして勘違いしての独り相撲。
これはさすがに烏丸所長も謝罪せざるを得ないだろう。

だが私は謝らない。
それはこの勘違いが、複数ライダー=13人という、仮面ライダーリュウキから来たものであり、
それこそがリュウキオタである私の誇りだからだ!
(ワケわからないことを言って煙に巻くスタイル)

追記終わり


ラストは、原作で死亡して脳髄だけになった本郷が
一文字とテレパシーでバディになる、という展開を
微妙に形を変えて再現していて、ここも原作読んでおいてよかった。

さらに、その後の戦いがコブラ男となると、ワンチャン原作準拠の続編もあり得るのでは、と
夢を見させてくれる終わり方で良かったと思う。

一点気になったのが、
冒頭のシーンであった、仮面ライダーの変身状態は、
メットやスーツの中は微妙な怪人状態、という設定が
わりと序盤からなかったことになっていた点。
そのため、あれ?今完全変身解除してるのに(人間の顔なのに)
メット被るだけで戦えるの?と、何度か混乱した。
ここ、何か説明あったっだろうか。
原作版でもブレるというか、ファンタジーな扱いになってる変身なので
ちょっと気になってしまった。

変身といえば、序盤、蜘蛛オーグに捕縛されて、爆弾セットされて本郷危機一髪、のシーンでは、
爆風をベルトに受けて変身できた、というTV版5話のオマージュがあったのだが
劇中、一切説明がないので、あれだと普通に目の前で爆弾爆発したけど無傷だった、
ただ想定外に頑丈だった本郷が
変身して追いかけてきただけ、と受け取れてしまうのがワナだと思った。

ラストバトルは本郷と蝶オーグの声が似ているせいで
(高ぶって声が上ずってるのもあって)
どっちのセリフかわかりづらかったのが残念。
ラストバトル終盤が、グラウンドでの取っ組み合いで、地味になっちゃったのも惜しい。


超HAMEX映画批評70点。


ちょっと物足りなかったようにも感じたが、
後から思い返せばどのシーンも良かったので、普通に期待過剰だった。
邦画の、特撮映画として考えれば相当クオリティ高かったと思う。

本郷が足骨折して戦えなくなったタイミングで2号誕生というメタネタもよかったし、
ヒロインだろうと主人公だろうと、容赦なく泡になって死ぬのもよかった。

主人公は浜辺美波で、そう思えばキャラもたってるし、ストーリーも面白かったと思う。
本郷猛が主人公と思って観ると、いまいち感情移入とかしづらくて物足りないかもしれない。


ちなみに、シン・ウルトラマンを観たとき、自分的にはちょっと期待外れというか
しっくりこなかったんだけど、世間は絶賛ムードで違和感を覚えていた。

自分の感覚が世間とズレているのか、とか
半端なウルトラ知識のせいで、素直な気持ちで視聴できなかったのか、と思っていたんだけど
今になってウルトラの評判見ると、微妙だったという意見がチラホラ見えてきて
当時、人気作品に対して、異論が許されないような空気があったのかもしれない、と思った。

そして、本当にシン・ウルトラマンが文句なしの大成功作品だったのなら
この、シン仮面ライダーの初動の客入りがいまいちって事はなかったんじゃないだろうか。
これが世間の評価なのでは、と思う。

単に、世間的な人気が
ウルトラ>ライダー というだけかもしれないけど。

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