ドラえもん のび太の太陽王伝説視聴 [映画]

Amazonプライムビデオでドラえもん映画の配信が復活してたので
何か見てみるかな、と思って眺めてたら
サムネイルで、なぜか「雑巾で額の汗をぬぐうドラえもん」という
シュールな画を発見して気になったので
「のび太の太陽王伝説」をチョイスしてみた。

王子のCVが記憶にあったので、たぶん昔視聴済みだが
ほぼ内容は覚えていなかった。

漫画も持っているのだが、見返すこともなく、
のぶ代ドラ映画も末期のはイマイチ、という固定観念があって
正直期待しないで見たのだが、意外と良かった。

映像、演出が凝っていて
よく動くし作画も良かった。
たいくつになりそうなサッカーのシーンなども、演出のおかげで普通に楽しめた。
あと、王子vsジャイアンのストリートファイトのシーンが、テンポ良くて面白かった。
今回、Amazonの配信もHD画質で綺麗だったのも良かった。

音もちゃんとサラウンド仕様で、やけに凝った音作りに感じた。
ドラ映画でサウンドバーが活きるとは思わなかった。
BGMも良かった。

ストーリーは、ゲストの王子に重点が置かれていて、
実は主要キャラにスポットがあまりあたっていない印象。
ドラえもんの活躍も少ない気がする。
ジャイアンはかろうじて良いシーンあったけど、しずか、スネ夫はほぼモブ扱い。

大筋は面白かったが
舞台が、いつの時代なのかという言及がなく、ちょっと気になった。
あと、敵の呪術についても、完全にファンタジー扱いだったのが気になった。
ドラえもん世界で、現実世界内での呪術とかありだったっけ?

舞台の言及がなかったのも併せて、実はタイムホールでつながったのは異世界でした、
というオチでも良いんだけど
作中一切語られていないので気になってしまう。
まあ、毎回、実は敵は時間犯罪者でした、というワケにもいかないとは思うけど。

ラストシーン、実は動物(ポポル)とのお別れだけで
肝心のティオとの別れのシーンはなし、という驚きの展開。

ここは、もしわさびドラでリメイクされたなら、
カメラアングル大回転、頬を染めたのび太とティオの、涙のダブル大絶叫で描かれるだろう。

この映画でも、お別れ自体は情感たっぷりに描かれているんだけど、
なぜかそこに主役のティオ不在w

ちなみに、漫画版ではこのシーンは少し補間されていた。
映画版は、漫画のティオのセリフではないが
「そんな別れ方ってあるか!!」
と感じてしまった。
ラストに繋がる、ビデオカメラのくだりがあれば、
スネ夫の空気ぶりが多少緩和されたと思うんだけど。

一点気になったのが、
決闘サッカーのシーン。

・兵士二人が、王子の陰口をたたいたのを王子が目撃
 根に持った王子、後日、陰口ツーに命を懸けた決闘サッカーを申し込む

・色々あってのび太・王子チームVS陰口兵士2名のタッグバトル

・のび犬チーム大勝利。王子「のび太、お前があの二人の処罰を決めろ」

・「じゃあ許す!それでいいじゃない」「そうか、じゃあ処罰なし」

・一件落着

という流れなのだが
ここは、視聴者としては王子の心情は解るし
あわよくば決闘に勝って良い思いを、と思う兵士二人、というのも解るのだが
せめてここで、2点とって勝ち確のところで、保志総一朗に
「王子、勝ったらおれが王座をいただくぜ」
くらいの不敬宣言でもさせていれば、
まあ許してあげようや、という展開につながると思うんだけど
のび太視点だと、ティオがいきなり意味不明に決闘しかけて、
(陰口のくだりしらないし)
試合でもラフプレーするでもない、
何も悪くもない影口ツーに対して、
おう、のび太、お前が処罰決めろよ、という流れなので
完全に意味不明になってしまう気がする。

その後、陰口ツーが良いヤツポジションで物語進行に関わることもあり
明確な悪意が描かれていないので
(実際、陰口の内容も、まー別に言われてもしょうがない、というレベル)
ちょっと描き方が雑だったというか、
もっと良いシーンになりえたのにもったいないな、という感想。

王子がサカディファイトを申し込んだあと
王子からのび太達にいきさつを説明してた場面を省略してる、と
好意的に受け取りたいところだが
明らかに事情知らない感じだったし。


と、細かい事が気になってしまったが
全体的には面白く、大変満足だった。

超HAMEXドラえもん映画批評 80点。

後期ドラ映画は全部ハズレ、という思い込みを払拭できたのは大きい。

せっかくだか、amazonで配信されているうちに他の作品も
真面目に視聴しておこうと思う。

…と言ったものの、作品一覧を眺めてるうちに
昔から好きな魔界大冒険・宇宙小戦争・鉄人兵団あたりを見てしまいそうな予感である。

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