映画の感想問題 [映画]

最近気づいた、というか、顕著に感じるんだけど
映画見て面白かった、つまらなかったという感想って
結局、「その映画にどれくらい期待していたか」と「結果」の落差で決まってる気がする。

同じ映画でも

・勝手にハードル上げて普通の出来だった場合=ガッカリしたから60点
・全然期待しないで見たらわりと面白かった場合=期待を上回ったので80点

みたいな感じで。
別に採点する必要もないんだけど、感想の話である。

例えば、昨日見たシン・仮面ライダーの場合

あの庵野監督のシン・最新作であり、日本の誇るスーパーヒーロー仮面ライダーを
オタクの王、庵野さんが撮るんだから、もうさぞかし面白いだろう

と思って観るのと

いっても東映の仮面ライダー映画なワケで、TVシリーズと併撮の、いつもの平成ライダー映画くらいの出来だろう

と思って観るのでは、同じ映画を見ても、
感想に大きな差が出る気がする。

前作が面白かったから、と期待して見に行った
ブラックパンサー2、アントマン3が個人的には超ガッカリだったので
そんな事を考えているんだけど。

新海誠監督の最新3部作が

君の名は>天気の子>すずめの戸締り

と感じたり、

アナ雪>>>アナ雪2

のように感じるのも、後発になるにしたがい、期待値のハードルが上がっているだけで
純粋に作品単体で考えた場合、もしかしたら評価が覆るかもしれない。

そうなると、ネットなどで、
信者により、前評判で過剰に持ち上げられてる作品の場合
無意識にハードルが上がって、よほど面白くない限り
思ったよりつまらなかったなあ、という感想になりがちな気がする。


というわけで、
今となっては、もはや
「面白かった」「つまらなかった」
という感想ですら俺にはノイズにあたり、一種のネタバレ。

ネタバレといえば、かつて、ダークナイトを見る前日、「ヒロイン爆死」という
とんでもないネタバレ踏んだ俺だが
たとえばこれが嘘ばれだったとしても
どうしたって
「あれは本当バレなのか、それとも嘘バレなのか」
という観点で映画を見てしまう以上、一種の呪いであり
純粋な状態での視聴はもう出来ない。
そういう意味でネタバレ=悪。
真面目に見ようってんなら、事前に余計なバイアスかかるのは絶対によくない。

この情報化社会において、ネタバレを踏まないためには
すべてのネット情報を絶って、公開初日に映画館で観る
くらいしか方法はないと思うが
ちゃんと見たい作品は、他人の評価に引っ張られず、100%自分の気持ちだけで向き合いたい、と思うので
今後は自衛を徹底しようと思う。


話が横道にそれたが、結論として、映画を楽しみたいなら
ハードルはできるだけ下げて臨むべき、という話になる。

期待しなければガッカリしないで済む、という
なんだかネガティブな話な気もするけど、ことエンタメにおいて、
過剰に期待することのメリットって実は無い気がする。

そして、究極的には、事前情報ゼロ、レビューも一切見ない状態でぶっぱなしで視聴する、というのが
もっともフラットな状態で映画に臨めるのだが
実際には難しいと思われる。

アマプラとかで観たこともない映画を再生すればそれに近い体験ができるけど
映画館に見に行くとなるとそうもいかないだろうし。

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