ドラマ ビューティフルレイン 感想 [TV]

何気に毎週視聴していたのだが、終了したので感想を。
全12話って、あれ、もう開始から3ヶ月もたったのか、と
時間の流れの速さに戦慄した俺である。


父子家庭のお父さん主人公が、若年性アルツハイマー病にかかる、という
どう考えても悲惨にしかならない話を、どう終わらせるのか見ものだったが、
思ったほど前向きでもなく、かといって死んでしまうほど絶望的でもなく、
ある意味、リアルな終わり方だったと言えるかもしれない。

先週を見て、先生が、サンプルとして父ちゃんを海外へ連れて行って、
もしかしたら最先端の医療で治るかも、と思わせる
ちょっとした希望のある、ファンタジー展開で終わると思っていたので、意外だった。
(先週のは俺みたいなやつにそう思わせるためのミスリードだろうかw)
お別れで盛り上がりそうだし。

ここで、最終回、奇跡が起こって病気が完治しました!ヨカッタネ!
とはできないのが、実写ドラマのつらい所というか、
アニメならやりかねない展開。
あと、韓国ドラマとかもそんな印象(偏見かw)

先週の父ちゃんの失態による、お得意先との取引破談も
今回、何らかのフォローがあるのかと思ったら一切なし、
取引先、普通にイヤなボンボン社長で終わり、というw
そこらへんもリアル描写にこだわった、みたいな感じだろうか。
これだから二世社長はダメなんだよwみたいな。
視聴者的には、ここは気持ちよく終わってくれよ、と思うんだが…
あの物分りのよさそうな先代は、何しに出てきたんだろうw

このシーンもそうだが、爺さん婆さんが一度、
二人で暮らすことに賛成し、物分りの良いような顔しておいて
家に帰ったら気が変わった、
やっぱり孫は私らと暮らしたほうが良い、などと言い出すシーンは、
一度良いと言った事を後から
「やっぱ俺考えたんだけどさー」
みたいな、話し合って決めたはずの内容を一切無視して勝手に変えられる、という
俺のもっとも嫌いなパターンで
あえて2回入っていたあたり、意図的なものを感じる。

最終回だが、物語のテンションとして、未来の美雨への手紙だけで引っ張るのは、
若干ムリがあった印象。
間延びして感じてしまった。
いっそ、成長した美雨が、父ちゃんの手紙を見る、または聴くシーンを
直接描いたほうが、感動的だったのでは。
あえて父ちゃんがどうなっているかは描かずに。


正直、ドラマの盛り上がりとしては、前半の方がはるかに上で、面白かった。
構造的に出オチと言うか、問題の根本的解決がありえない以上、そうなるのも仕方ないが、
だったら前半6話は病気以前の話にするとか、ダメだろうか。
キャラは魅力的だっただけに、ちょっと惜しい印象。
序盤、毎回美雨が泣きながら怒って父ちゃんを批難、というパターンが続いたのもマズかった。


音楽は印象的な曲が多く、すばらしかったと思う。
サントラ欲しいレベル。
最終回の当日(か翌日だったか)、速攻でニュース番組か何かでBGMとして流れていたのは
微妙な気持ちになったがw
EDの歌はイマイチだったが、妙に頭に残っているので
良い曲なのかもしれない。
ユーミンによるセルフカバー希望。


全体を通して、基本的に面白かったが、後半、特にラスト3話の失速感が残念。
超HAMEX連続ドラマ批評70点。

あと、強いて言えばところどころCGのマズさが気になった。
美雨の飛ばされた麦わら帽子とか、不自然すぎるだろ、とw







フジテレビ系ドラマ 「 ビューティフル・レイン 」 オリジナルサウンドトラック

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2012/08/29
  • メディア: CD



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