キン肉マン 62巻(3/2発売) 感想 [漫画]

完全ネタバレの感想。



キン肉マン 62 (ジャンプコミックス)

キン肉マン 62 (ジャンプコミックス)

  • 作者: ゆでたまご
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2018/03/02
  • メディア: コミック





ティーパックマンはあれだけ引っ張っておいて1話目であっさり死亡。
62巻的には見せ場ゼロ。
そして、やはり首切断は許されなかったが
ウォーズマンにやられたような ブチ 的なやられかたじゃなくてよかった、
ような、より悲惨なような…
泣いてるし、そのあとで生首何回も出てくるし。

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片手でブチ


カナディアンマンは完全に勝つ流れだこれ、と思わせておいて
まさかのグロ死。
前シリーズではグロ表現抑え目だったゆで先生だが
カナディアンマンの腹破裂は、ヘタにブロッケンマンみたいな胴体切断より
より生々しく感じる。
前シリーズで、ロビンの脇が裂けかけた描写があったが
あれが進行するとこうなってたのか、という恐怖があるw
実はティーパックマンのほうが壮絶なグロ死を決めたワケだが、
やはり人間の形してる超人のグロ死はインパクトがある。
あと、カナディは、悪魔騎士編で、リキシマンの男気で改心した過去があるので
そこらへんのからみがあるのかと期待したがダメだった。残念。

ベンキマンも善戦むなしくグロ死したわけだが
死刑執行時、ベンキマンの身体に、変なギアの紋様が浮かび上がったおかげ(?)で、
微妙なファンタジー感があって
物理的に、「ギアの回転にバリバリ巻き込まれて粉砕された」わけではなく、
なんか「不思議な呪術的な技でやられた」みたいな錯覚があり、
グロ度低めの神配慮。
KKD発動はカナディアンマンでやってやれよ、と思わなくもないが
見せ場があって良かった。
(クソ力と頭のオブジェをかけたかっただけ説はある)
インカVSオーパーツは実にキン肉マンらしくて良い設定だった。

しかし、ここまで正義超人全敗なワケで、
カレクックとウルフマンの頑張りに期待したいところだが
さすがに勝つだろ、ウルフは、と思わせておいて
すでに36年前、読者に多大なトラウマを植え付けた
バラバラ死の前科があるウルフだけに、一切油断はできないと言えるだろう。

2世ではグロ描写に次ぐグロ描写だったし、
今思えば初代キン肉マンもグロ描写多めだったので
ゆでたまご先生の本質は悪趣味であり、キャラをひどい目に合わせるのが好きな作家なんだと思う。
ただ、中井先生の絵柄の進化もあり、今やると生々しくなってしまうので
初代と同じつもりで、グロシーンやられるとちょっとキツイのも確か。
(2世のネプチューンとか)

前のシリーズでは上手い事抑えていたが
今回のが変にウケて、ゆで先生のグロ欲求のタガが外れて
今後描写がエスカレートしないと良いな、と思った俺である。
有能な新編集者氏の、ゆでたまごコントロールに期待したい。



キン肉マン 62 (ジャンプコミックス)

キン肉マン 62 (ジャンプコミックス)

  • 作者: ゆでたまご
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2018/03/02
  • メディア: コミック


正義超人敗北時に、名のある正義超人のリアクションがないのが残念というか
他人事感があるのが残念。
(本巻ではキン肉マンのセリフすらゼロw)
下手に、ウォーズマンだのラーメンマンだのが仲間の死を悼むシーンがあると
いや、敵強いんだからお前らが戦えよ、となってしまうので
あえて存在自体を読者から一時忘れさせよう、という作戦だろうか。

そしてラストの超人は、おお、ストロングマン!と思ったら
まさかのフェニックスで驚いた。
わざわざ畑たがやしてるあたり、ミスリード狙いだと思われるが
速攻でネタバラシするテンポが良い。
敵か味方か、アブストラクト・フェニックスの登場に、がぜん期待が高まった。

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そして巻末にこのコマ。
62巻を読み終えた読者全員の心情を代弁する一コマであり、
編集者ぶっこんできたな、と思える渾身の小ネタ。
71Pのオリジナルのコマより拡大されてるのも煽りが効いてて良い。

が、普通に考えたら、命かけて戦ってるカナディアンマンに対して
「やはり」ってどんだけ失礼な委員長なんだよw

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