映画 アメイジングスパイダーマン2 3D版 感想 [映画]

アメイジングスパイダーマン2を観てきた。



IMAX、3D版、と、ここまでは良かったが、残念ながら字幕版。
ただ、3Dの字幕は読みづらい、と思っていたが
案外そうでもなかったので、食わず嫌いだったかもしれない。
立体感の差で、人物の奥に字幕、みたいな気持ち悪いシーンが何箇所か気になったけどw
ちなみに、2D版なら吹替えも上映していたのだが、

・吹替えは後のBDレンタル版でも視聴可能
・3D版は(おそらく)レンタルには出回らない

という予想から、3Dを重要視してチョイスした。

結果として、この3D版のチョイスは大正解だったと思う。
今まで見た中でも3D感、それでいてスピード感も優れていて
3D作品として抜群の完成度だった。

公開翌週、GWど真ん中の日曜、夜18:15の回だったが、
ほぼ満員御礼だったように見えた。人気の高さが伺える。
ちなみに、ロボコップ見たとき貰えたスパイダーマンのシールは今回貰えなかったw

以下、ネタバレ含む感想。



事前の広告展開から、ラブロマンス全振り的な内容かと思っていたが
思ったよりアクション要素強めだった。
ただ、1にくらべてラブロマ多目なのは間違いなく、
そこらへん嫌いな人には合わないのは確定的に明らか。

ヒロインとの煮え切らないラブロマンスと、
スパイダーマン誕生の秘密~果たして、父は金に目のくらんだ悪の科学者だったのか~
というドラマが平行して進むのだが
いまいち相乗効果が感じられず、ちょっとダレた印象。
秘密の地下鉄研究所、というのも特に謎解明!的な面白さもないし。

アクションはメリハリがあり、単調になりがちなスパイダーマンのアクションを
(ド派手ではあるが、やれることが滑空・ネットでのワイヤーワークくらいで限られてる)
退屈せず観られた。
ストップモーション最高。
戦闘も実は尺は短めだったと思うが、見ごたえ十分だった。

あと、民衆がスパイダーマンを大応援、というシーンが何度もあり
ここらへん、ダークじゃない、王道ヒーローものにしかできない演出で
非常に良かった。

今回のヴィランは電気男とグリーンゴブリンの2体(+ラストのサイロボ)で
ゴブリンは続編のための誕生編的な要素が強く、
消化不良感は否めなかった。

エレクトロは、中の人のコミュ障のようなキャラと
誕生の経緯(気の毒な事故)&その後の実験動物扱いの悲惨さで
イマイチ悪者としては憎みきれないというか、スパイダーマン普通に殺しちゃった(?)けど
ちょっと可哀想な感じ。
スパイダーマンファン、という設定は良かったが、
愛が憎しみに、というのはちょっと強引な気も。
あと、せっかくスパイダーマンの大ファンだった、という設定なのだから
バトルでもそこを活かした展開が観たかった気がする。
動きのクセから次のアクションを読んでカウンター、とか。

ゴブリン=ハリーはスパイダーマンの血を欲しがってたはずなのに
途中で新しい目的(スパイダー毒の存在)に気が行ってしまって
ちょっと行動に迷走感がある。
頼まれたエレクトロも、全然流血させようとしてないしw
というか、親父に比べて、症状の進行早すぎでは…
あと、スーツの生命維持装置優秀すぎw

ラストのライノ戦はアメリカ人好きそうな展開で良かった。
この2を主人公消沈で終わらせて、
復活までを次の1作品使って描く、というやり方もできただろうが、
この2をションボリした終わらせ方にしなかった点は非常に評価したい。

ただ、予告で観せた、キャプテンアメリカのパロディのような
ソーサー(マンホールのフタ)投げが、まさかまさかのラストカットの大オチだった、という
衝撃のネタバレスタイル。
ここは評価できないw



以下、深刻なネタバレ含みます。




ネタバレ
ヒロイン転落死


ハリウッド映画的文脈で言えば、確実に助けられてるシーンだったので
(見た目にも鼻血出しただけだし…)

あれ、助けたのに死んだの?
いや、葬式とみせかけて実は生きてるパターン?
消沈ピーターと移り行く季節描写>あ、ダメ?ダメェ~~~~~ッ!
やっぱ死んでました~~~~ッ!カンカンカンカン

的な驚きがあった。

前作ラストで、スパイダーマンが、ヒロインの親父に、今わの際に
もう娘と関わるな、と言いつけられたのに

守れない約束もあるよネ!?(テヘペロ)

みたいなノリであっさり反故にし、バカップル爆誕
…と見せかけて今作でヒロインの親父の亡霊まで見るほどに
気にしていたピーターだが、結局流されて

やっぱりスキダー 一緒にイルー

とまたしても約束を反故にし、さらに
アクション映画にありがちな

君は逃げろ!>イヤよついてく!

の流れでラストバトル突入、
戦闘の役にこそたったものの結局ヒロイン死亡、というバッドエンドで、
親父のいう事ちゃんと聞いとけば…みたいな。

要約すれば、恋人を取るか、スパイダーマンを取るか、という話で
いいや、俺は両方取る、I LOVE YOU !と
虫のいい事をして、結果ヒロイン死にました、という事であり
2時間20分もウジウジ悩んだ末に出した答えは間違いでした、という
何気に救いようの無い話ではある。

ヒロインの残したメッセージ、いやさゴッセージは
中々胸に染みるものがあったが…

超HAMEX映画批評70点。
3D映画批評90点。

一緒に見に行った友人達では珍しく意見が割れたが
(大体全員一致で名作か駄作判定、という好みの寄り方w)
俺は面白かった。

2時間20分という長丁場で退屈を感じなかった時点で
自分の中では佳作以上。

一緒に見たメダパが、鑑賞後

ながくてぇーおもしろくないぃー 20点んー!

と大絶叫していたが、
最近クソ映画をつかまさてきれた俺としては、お前、これが20点なら
世の映画の平均点は10点以下くらいになるよ、と言ってやりたいところであるw


アメイジング・スパイダーマン [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: Blu-ray


2は完全に1視聴前提の作りなので、見るなら1は絶対見ておくべき。
かなり安くなってるのでオススメ。


アメイジング・スパイダーマンTM IN 3D [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2012/11/13
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3D版。
久々のIMAX3Dだったが、やはり3Dグラス起因の画面の暗さは若干だが気になる。
構造的にしかたないのだが、それの発生しない家のヘッドマウントで見たい気もする。
その場合、ソニーピクチャーズの映画をSONYのPS3で再生し、
SONYのバーチャルサラウンドヘッドホンで聞き、SONYのヘッドマウントディスプレイで観る、という
GK完全態の誕生であるw
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