映画 パシフィック・リム 感想 [映画]

パシフィック・リム視聴。



IMAX、3D、吹替え版という最強の状態で見てきた。

公開翌日の土曜日、朝一の回ということもあり、客の入りはまずまず。
宣伝も打ってる大作ではあるが、続編ものでもなく、
ハリウッドスターが出てるわけでもなく、しかも「怪獣映画」と考えれば
上々だと思う。

日本の怪獣映画やアニメの影響を受けた監督がリスペクトをもって作った作品、
というふれこみだったので
期待してハードル上げて観たが、それをはるかに上回る面白さ。
今のところ、本年度のぶっちぎりナンバーワン映画である。
見る前は、ロボのデザインがなー、とか思っていたが
鑑賞後はプラモでたら作ろう、俺…くらい思ったTYトン吉である。


以下ネタバレ含む感想。





怪獣映画+ロボ、という単純な作りだが、
開幕から
怪獣登場~人類滅亡の危機~人類の希望・人型戦闘マシ-ン「イェーガー」爆誕
という、そこまでで一本映画作れそうな話を
ナレーション処理でざっくり解説w
非常にワクワクさせられ、いっきに映画に引き込まれてしまった。

余談だが、他の映画でも思ったが、
こういう感じの、非現実的事件の、たとえば、
本当に怪獣が現れたらマスコミはどう報道するか、みたいな視点で
シミュレーションして、仮想のニュース番組やワイドショー作って
ニセドキュメンタリー報道番組風の映画、みたいなのを作っても面白そうな気がする。
俺個人としては非常に見てみたい。

閑話休題。
怪獣、イェーガーの活躍シーンは、ほぼ全編CGだと思われるが、
肝心のCGはかなりクオリティが高く、また
戦闘以外のシーンではゆっくりカメラが動くので、3Dとの相性も良かった。
整備ドッグのシーンなどはものすごい実在感。

カメラワークなんかも、効果的に立体視が機能するように考えられてるようで、
今まで見た3D映画の中でももっとも自然な3D感であり、俺の見た中では
間違いなくベスト3D映画。
(そんな言うほど本数見て無いけどw)

本作を観るなら、是非、3D版での視聴をオススメしたい。

反面、バトルシーンでは動きが早く、あれ、今どうなったの?的な疑問がつきまとったが
まあ雰囲気的に解る感じなので問題なし。


シナリオ的には予想を裏切らないというか、
ちょっと安直な気もしないでも無いが
(感じ悪いライバル登場~和解~そしてラストで自己犠牲の爆死、とか)
観ていて、こうなったら良いな、面白そうだな、という展開を
キッチリ描いてくれて、満足度が高い。


声優も非常に豪華というか、
90年代声優オールスター+杉田智和氏&浪川大輔氏、みたいな布陣。

洋画の吹替えにしては、いかにもアニメっぽい声作りなキャラが多かった気もするが
(博士二人とか)
映画の内容を考えればこの方向性はアリ。
が、気になる人は気になるかも。

ただ、せっかくの日本人キャストである菊地凛子まで
アニメ声優に吹き替えられるとは思っていなかったので、第一声を聞いて驚いたw
まあ、このアニメ声優全開のキャスト陣の中に、アテレコで菊地凛子入れたら浮くだろうし、
ベストの選択だと思う。

しかし、こうなると、本作がハリウッドデビュー、という触れ込みの
芦田愛菜も吹替えかな~、と思っていたが、
そこはちゃんと本人の声が使われていて
やはり、菊地凛子氏が若干不憫ではあるw

その芦田愛菜は、番宣なんかもしっかりこなし
「監督がわたしの演技をAmazing!と褒めてくれたんですよ~!」
と嬉しそうに言ってたのが印象的だったのだが
予想通りというか、予告編で見た、怪獣から泣きダッシュするシーンしか登場がなく
ちょっとガッカリw
もうちょっと活躍が見たかったところ。
関連して、森マコの戦う動機とか、もっと深い謎でもあるのか、と思ってたので
(妙に引っ張るしw)
そこは肩透かし食らった感じである。

あと、芸人枠のケンドーコバヤシは若干フガっていたが、
最初、声優の小山力也氏かと勘違いするくらい自然で上手かったと思う。
声質的にもキャラに合っていて良かった。


あえて残念だった点をあげると、
怪獣のデザインが似たり寄ったりで個性を感じられなかった点と
(これは配色のせいが大きいと思う)
せっかく出てきた中国とロシアのロボが見せ場もなく退場、という点だろうか。
ただ、これは尺の関係で仕方ないと思うし、だったらここ削っちまえよ、というような
無駄なシーンもなかったと思うので、テンポを考えれば致し方ないところ。
(安易にラブロマンス的な方向に走らないもの良い)

中国、ロシアのイェーガーはゲッターロボ號・原作版の
ステルバーだのグスタフだのが出てくるシーン的な盛り上がり感があったので、
せめて一回くらいは勝って欲しかったが
よく考えたらゲッターのあいつらもかませだったしな、みたいなw
というか、思えば、ゴアっぽくやられる展開も似ているし、
あそこら辺は、本当にゲッター號にインスパイアされているのかもしれない。
しかし、でかっく描いた看板(ポスター?)まで作ってあの扱いとはw

バトルでは
ロケットパーンチ!
とか叫ぶのは良くやったな、と思うが
(吹替え版だけだろうかw)
実際のアクションが若干地味なので、
スローモーションにするとか、
(さらに火花散らすギア的な、内部機構見せたり)
カットを変えて3連打、みたいな
解りやすいハデさがあったらよかったかな、とも思ったが
実際そんなことしたら安っぽくなるかw

あと、ラストバトルが一番盛り上がりに欠けるかな、という気もしたが
(水中戦というのがまたいただけないw)
ラストの展開含め、トータルでは非常に楽しめた。

CG全開で、町を容赦なく破壊しまくる戦闘シーンなんかは
日本の特撮でも頑張って追いついて欲しいと思うレベル。
正直うらやましく思った。

超HAMEX映画批評95点。

ムチャクチャ面白かったし、これはBD買っても良いレベル。
ただ、後で、家でじっくり観るのも良いが、
3Dで観てこそ、という演出が多いので、
アニオタ、特撮オタなら是非3D版で見ておくべき作品だと思う。

が、映画終了後、劇場がイマイチムードみたいな空気だったのが気になった。
一般の人(非アニメ・特撮オタ)も結構入っていたように見えるが
彼らの満足度が気にならなくも無い。

これはもしかしたらアレか、劇場側が、空気読まずに
エンドロール終了後、「風立ちぬ」の主題歌流したからだろうか。

ゴリ押しか何か知らないが、映画終了後に、その映画と関係ない映画の主題歌を流す、というのは
余韻ぶち壊しのテロ行為的ですらあり、正直どうかと思った。
川崎109シネマズは猛省して、今からでもパシフィック・リムのメインBGMに差し替えるべきである。


余談だが、今回、本当に久々に、映画見てパンフレット買って帰ろうかな、と思ったのだが
売切れていて残念だった。
あと、ガンプラモデラー的には、EDのテカテカのCGモデル見て
表面処理完璧で、すぐ色塗れそうだな、とか、いらんこと考えてしまったw
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