機動戦士ガンダムAGE 気になる疑問

ガンダムＡＧＥが、各所で予想以上に叩かれまくってるので
俺なりに擁護してみようと思う。

ガンダムAGEは悪くないよ！

【ご都合主義】『ガンダムAGE』の矛盾を斬る、なぜフリットはUE出現法則を学校で発表したのか

たとえば、ゲハblogのこの記事。

>>天才で敵出現法則を解明したくせに、基地司令はスルーで
>>学校の先生に場違いな主張、その後たいして気にせず夜はプラネタリウムデート

という事だが、確かにおかしい。
素直に見ると、

学校の先生含め、大人やクラスメイトは皆楽観主義でＵＥの脅威は他人事、
唯一、天才の主人公フリットのみがＵＥの襲来を予言していたが、周囲からは
危険厨乙、と嘲笑を受ける。
だが、実際フリットの予言通りになり、その危機を救うのもまた、フリットだった…！
＝フリットsugeeeee！


というシナリオの流れに見え、それだと冒頭の矛盾、
基地司令、ブルーザーをスルーした事がおかしくなってしまう。
朝、わざわざ挨拶までしたのに、である。
なんたる浅はかさ、これだから子供向けは、という事になってしまう。

ここで、何度か見返してみて気づいた点として

1　フリットが最新のＵＥの襲撃を知ったのは当日朝
2　（分度器まで使って）手描きで図解を描いたのは前日
3　教室での「僕は間違ってない。敵はもうすぐそばまで来てるかもしれないのに」発言
4　プラネタナイトの際、「ＵＥだ、本当に襲ってきたんだ」発言

以上に加え、主人公主導でガンダムを開発していた点から、
軍関係者にはすでにＵＥの襲来予測は伝えてあり、
（その対策としてのガンダム開発）
図解作成と朝のニュースは無関係、
のん気にデートしていたのは、来るとは思ったが今日すぐに来るとは思っていなかった
（今の関東での、大地震が近いうちに来るぞ、というレベルの認識）
また、来ると言ってはみたものの、確証はもてていない


と推測できる。
学校でのクラスメイトの発言「また始まった、フリット君の被害妄想ｗ」から、
そもそもフリットの危険発言は、朝の先生との問答以前にも
恒常的に行われいた事であり、図解は、
普段の説明に、説得力を持たせるために作ったものだった、と考えられる。

また、冒頭ではガンダムの右腕の動作実験のみだったのに対し、
終盤では「立ち上がって歩くテストだけ」（バルガス）とはいえ、
予定通り、全身の可動実験を終えていたようなので、
省略された時間で、プラネタリウムに行く前に、ガンダムのテストで基地には行っているはずである。
もし万が一、朝の段階でフリットのＵＥ襲撃予想がブルーザー司令に伝わってなかったとしても、
最悪、このタイミングで図解を使って説明することが可能だったはず。


…と、頑張ってフォローする事は出来るが、
ここらへんをもっと解りやすく視聴者に伝えるのがプロの仕事であり、
例えば、襲撃時に、ブルーザーに
「フリットの言うとおりになってしまったか」
の一言を言わせるだけで、こんな違和感は万事解決だったはず。
また、デートをプラネタリウムにしたばっかりに、昼なのか夜なのか判別しづらく
（背景が切り替わってしまうため、擬似的な夜ともとれてしまう）
ホラ、夜になってますよ、昼間の行動は各自想像してくださいね、
という省略が機能していないのも頂けない。


あと、見返していて、個人的に気になった点がいくつか。


・冒頭のシーンで、なぜフリットは生き残れたのか

演出である、と言われればそれまでだが、
映像でみる限り、どう考えても絶体絶命。
ＵＥに睨みつけられながら、
おかあしゃぁ～～～～ん
と叫んで生き残れたのは謎。

・教師の、退学になりたいのか発言

今時、こんな脅し方するだろうか。
しかも義務教育の年齢である。
この発言から、この世界では、学校は特別な存在のみ通うことが許された特権、と推察できなくもない。

・フリットの住居

回想シーンでは金持ちのボンボン設定だったが、
実際住んでいるのは宇宙戦艦の個室のハッチのような扉の、集合住宅のようだが、どこに住んでいるのだろう。
（ちなみに、0121号室）
「昔、家にあった伝説の戦士の絵」
のセリフから、実家はＵＥの襲撃で焼失したということだろうか。
窓から、軍の基地が見える、カットのつなぎから見て、
軍敷地内、もしくは隣接した寮のようなものに住んでいるのだろうか。
とすると、軍関係者の身内（エミリー）が迎えに来るのも納得である。

・モビルスーツ鍛冶とは

サラっと出てきたが、
「アスノ家は、代々モビルスーツ鍛冶を営んできた」
という執事のナゾの発言があった。
モビルスーツは巨大な人型兵器、と明言したかと思えば、ＭＳを「伝説の戦士」「救世主」と呼んだり、
若干キナ臭い印象。
どうしても、ＳＤガンダムのナイトガンダムみたいなイメージが払拭できない。
ＭＳ（ジェノアス等）の存在しない世界観であれば解らなくも無いのだが…
結局、ＭＳ鍛冶＝ガンダム的に例えると、アナハイム社の子息、的な解釈でいいのだろうか。

・ＵＥは異星人？

クラスメイトの噂話程度での情報。
放送前情報で、敵は宇宙人と見た気がして、そう思いこんでいたのだが、
（00劇場版がなければもっと疑っただろうｗ）
実は人が乗っていた、という線もありうるのだろうか。
そもそも、宇宙人的な、異文化対立モノだとすると、
ＴＶアニメ的には、最終的には対話と和解くらいしかまともな着地点がなく、
面白みに欠けると思うのだが。

・メモリーユニットにはガンダムの設計図が入っていた

母から託されたメモリーについては、もっと引っ張るのかと思ったら第一話でナゾ解明ｗ
が、設計図が入っていたなら、フリットが猛勉強してガンダムを作っていたのは何故だろう。
設計はできていたが、現代の技術力では製造できなかった、と言うことだろうか。
本作は、３世代に渡る、世代を超えたガンダムサーガ、との事だが、
最終的に未来から、設計図のデータのみを過去へタイムリープさせて、あのメモリに託した、とか
（シュタインズゲート的に）そんな展開だったらイヤだな、と思うのだがｗ
普通に、設計が完成に至っていなかった、や
メモリが暗号化されており、解明に研究が必要だった、とも考えらなくもないが…
ちなみに、主人公の年齢設定が１４歳で、
第一話時点で、ＵＥの最初に襲撃から１４年（アナウンサーの発言）、
この符合をどう見る…！（坂崎のおっちゃん）
といったところか。

・急にキレたフリット

エミリーの「ＵＥのモビルスーツ」、発言に対し、フリットが
「違う！あれはＭＳなんかじゃない！」
といきなりキレたのが疑問だったが
ここは回想の絵のシーンで、執事が
「（ガンダム含む）戦士たちは、かつてモビルスーツと呼ばれていました」
と言っているので、フリットの中に、
ＭＳ＝ガンダム＝良いもの、という認識があったのだろう、と解釈。

・妙に物分りの良いブルーザー司令

「これは僕の意思です。どうしても行きたいんです！」
という子供の戯言に、あっさり許可を出す全幅の信頼ぶりは、やはり異常。
子供向け、といわれても反論できないレベル。
「これは私の意志です」
で、ムチャな決定通すのって、よほど高貴な身分設定というか、
ＵＣで言えばミネバの発言っぽいというかｗ
そもそも、普通に考えて、兵器の設計図を持っていても、軍に渡したら
「ありがとう、使わせてもらうわ。じゃ、帰って良いよ」
で終わるだろう。
「ガンダムを指令から任されているのは（整備士のバルガスより）フリット」（エミリー）
とまであるように、不自然なまでの信頼ぶりに対して、今後のフォローが欲しいところ。
司令に
「あのフリット君の意思じゃ仕方ねー、許可しよう」
と思わせるくらいの。


・武器は無いのか発言＝スプレーガンを使うも結局自前のダガー使用

フリットが
「ガンダムを作ったのは僕だ！
　機体の事は僕が一番よく知ってる！」（ｷﾘｯ
と豪語したくせに、いざ戦場に出てみれば
「まずい、何か武器は…！」
と言いだした事で、クソガキ、何アムロのマネしてんだ、と思ったものだが、
14年間、一度も倒せていない（ラーガン発言）ＵＥには、既存の武器が通用しない
が、軍は、またしても通用しない武器を連打してはやられていたので、
なんだよ、だらしねえ、と思ったが、さすがに軍人もバカではないだろう
武器の改良は重ねているはず。
今回も通じなかったのは、パワーアップしたものの、やっぱりダメでした、という事であり、
フリットの行動も、ビームダガーがある事は承知の上で、
通用するかもしれない、既存の武器を使ってみよう、という意味と受け取る事…で合ってるだろうかｗ


こんなところだろうか。
これらの疑問にあざやかに答える展開を期待したい。
イナズマイレブンやダンボール戦記の話を聞いていると、どうにも
日野シナリオなんて、深く考えたら負け、
みたいな論調が多く、不安になってくるｗ

あと、実は、かじってたパンが一瞬で消えた、とか
明らかに雑な演出のほうが気になってしまった俺であるｗ